ICT(情報通信技術)を駆使した大切なデータを失わないように記録する方法や、失ってしまったデータを復元する方法の研究開発や、心理学や認知科学、脳神経科学からの人の記憶の仕組みを使った、人に記憶してもらう表現の方法などを研究しています。
コンピュータにとっては、たったの1ビットの情報でも、私たち人間にとっては、かけがえのない思い出の写真のデータであったり、大切な仕事の情報、自己の表現であったりします。大切な情報をいつまでも記録しておくこと、また私たちが大事なことをいつまでも記憶しておけるような仕組みを私たちは追及していきます。
また、記憶が心に及ぼす影響および心が記憶に及ぼす影響を、理論、臨床の両面から研究しています。このような心と記憶の関係に、質的・量的両面の臨床心理、脳活動計測装置を使った神経科学、人工ニューラルネットワークによる計算知能など、多面的にアプローチしています。